今回は、ビジネスでも使える、自分が困っていることを相手に伝えたり、困ったことがあったら声をかけてもらいたいときの基本的な英語表現についてご紹介します。
英語で「困る」「困った」ってどう言うの?
使うのはこれ!⇒名詞「trouble」(トゥラブル)
実は、英語には、「困る」を一言で表す言葉(動詞)はありません。
一言では言えませんが、「困った」状況を伝えるときの便利な英単語は、日本人にもおなじみの、「困ったこと、問題、トラブル」という意味の名詞「trouble」(トゥラブル)(※太字のところにアクセントがきます)です。
「trouble」を使えば、困っているほとんどの状況を英語で表現することができます。
「trouble」を使った、「困る」「困った」という英語表現をご紹介します。
I am in trouble(困っています)
(アイ アム イン トゥラブル)
「困っている」というときは、「trouble」を使って、「主語+be動詞+in+trouble」で表現します。
「I am in trouble」は、直訳すると、「私が(I)」が「困った状態(trouble)」の「中に(in)」「いる(am)」という表現になります。
例文
I’m in trouble. I forgot to do my homework.
アイム イン トゥラブル。アイ ファガット トゥ ドゥ マイ ホームワーク
やばい。宿題わすれた。
上の例文を直訳すると、「困った。宿題忘れた。」となりますが、ニュアンスとしては、「やばい、宿題忘れた。」といった感じです。
主語を「You」に変えるとこんなニュアンスになります。
例文
John: I forgot to do my homework…
アイ ファガット トゥ ドゥ マイ ホームワーク
宿題わすれちゃった。。。
Tom: You are in trouble!
ユー アー イン トゥラブル
やっちまったな!
「You are in trouble」を直訳すると、「それは大変だ!」となりますが、ニュアンスとしては、「やっちまったな!」といった感じです。少し和訳がくだけすぎましたね笑
I have trouble +動詞ing(~できなくて困っている)
(アイ ハブ トゥラブル 動詞イング)
何かできなくて困っている状況を伝えたいときは、「主語+have+trouble+動詞ing」という表現をよく使います。
「主語」が「~できなくて(動詞ing)」「困っている(have trouble)」という表現になります。
和訳では「~できなくて」と否定形になりますが、ここで使う動詞は否定形ではない点に注意が必要です。
実際の使い方としては次のようになります。
例文
I have trouble finding restroom.
アイ ハブ トゥラブル ファインディング レストルーム
トイレが見つけられなくて困っています。
He has trouble communicating with his boss.
ヒー ハズ トゥラブル コミューニケイティング ウィズ ヒズ ボス
彼は上司とうまく意思疎通できなくて困っている。
I get into trouble(困ったことになった)
(アイ ゲット イントゥ トゥラブル)
「困ったことになった」を自然な英語で表現すると、「主語+get into+trouble」という表現を比較的よく使います。
「主語」が「困った状態(trouble)」「になる(get into)」という表現になります。
例文
I got into trouble. I can’t find my wallet.
アイ ガット イントゥ トゥラブル。アイ キャント ファインド マイ ワレット
困ったことになった。財布が見当たらない。
ここで注意が必要なのは、すでに困った状態であれば、「I got into trouble.(困った状態になった)」と過去形を使う点です。
There is a problem(困ったことになった)
(ゼア イズ ア プラブレム)
ビジネスメールであれば、「困ったことになった」と英語でいうときは、「問題」という意味の名詞「problem」(プラブレム)を使います。
例文
There is a problem. The project is unlikely to be completed by the deadline.
ゼア イズ ア プラブレム。ザ プロジェクト イズ アンライクリ― トゥ ビー コンプリーティッド バイ ザ デッドライン
困ったことになりました。プロジェクトが納期までに完了しない可能性があります。
「problem」の代わりに「issue」(イシュー)を使うこともよくあります。
例文
There is an issue. It is likely that we will be short of the fund.
ゼア イズ アン イシュー。イト イズ ライクリー ザット ウィー ウィル ビー ショート オブ ザ ファンド
困ったことになりました。資金不足になる可能性があります。
上の例文は、直訳すると、「問題(a problem / an issue)」が「あります(there is)」となりますが、これで「困ったことになった」という意味で使います。
The trouble is +主語+動詞(困ったことに~だ)
(ザ トゥラブル イズ)
ビジネスメールでは、「困ったことに」という表現を英語で使いたい場合も多いと思います。
そんなときは、「The trouble is (that)+主語+動詞 」という表現を使います。
直訳すると、「困ったことに(the trouble is)」「主語が動詞だ」となります。
例文
The trouble is that the project is behind schedule.
ザ トゥラブル イズ ザット ザ プロジェクト イズ ビハインド スケジュール
困ったことに、プロジェクトが予定より遅れている。
英語で「困ったとき」はどう言うの?
使うのはこれ!⇒「have+trouble」(ハブ トゥラブル)
「困ったときは」、「困ったら」または「困ったことがあったら」、声をかけてね、または、ご連絡くださいね、といったときはどのように英語で言うのでしょう。
「困ったときは」を英語でいうときは、「have+trouble」を使います。
「困ったときは」、「困ったら」、「困ったことがあったら」を直訳すると、「If you have any trouble」になります。
「もし(if)」「あなた(You)」に「困ったこと(trouble)」が「あれば(have)」という表現になります。
「声をかけてね(お声かけください)」や「ご連絡ください」で、一番よく使われる便利な英語は「let me know」です。
「let me know」は、「私に(me)」「知らせる(let+know)」という表現になります。
「let me know」は、ビジネス等のメールでもよく使われますのでぜひ覚えておきましょう。
例文
Please let me know if you have any trouble.
プリーズ レット ミー ノウ イフ ユー ハブ エニー トゥラブル
困ったことがあったら言ってね。(何かお困りのことがあればご連絡ください。)
「質問があればご連絡ください」は英語でどう言うの?
「Please let me know」を使った応用・実践編です。
「ご質問(ご不明な点)があればご連絡ください」を英語でいうとどうなるでしょう?
Please let me know if you have any questions.
プリーズ レット ミー ノウ イフ ユー ハブ エニー クエスチョンズ
ご質問があればご連絡ください。
Please let me know if you have any question.
プリーズ レット ミー ノウ イフ ユー ハブ エニー クエスチョン
ご不明な点があればご連絡ください。
上の二文の違いはお分かりですか?
「質問」の場合の「question」は、加算名詞(※数えられる名詞)なので複数形になります。
一方、「不明な点」の場合の「question」は、不可算名詞(※数えられない名詞)なので単数形になります。
一般的には「questions(質問)」が用いられる場合が多いですが、単数形の「question」でも間違いではない点に注意が必要ですね。
「困ったときはお互い様」ってカッコよく英語で言いたい!
使うのはこれ!⇒「You would do the same for me」
(ユー ウッド ドゥ ザ セイム フォー ミー)
困っている人に手を貸して上げてお礼を言われたときに、「困ったときはお互い様!」とさらっと言えたら、日本語でもカッコいいですよね。
「困ったときはお互い様を」を直訳すると、
When (we are) in trouble, we should help each other.
ホウェン(ウィー アー)イン トゥラブル ウィー シュッド ヘルプ イーチ アザー
になります。
「困ったとき」は「when we are in trouble」、「お互い様」は「we should help each other(お互いに助け合いましょう)」となります。
「私たち(We)」は「困った(are in trouble)」「ときは(when)」「お互いに(each other)」「助け合う(help)」という表現になります。
でも、これだと全然カッコよくないw
when we are in trouble」の主語と、「we should help each other」の主語が同じ場合は、副詞節である「when we are in trouble」の主語とbe動詞を省略することができます。
「困ったときはお互い様」のイチオシ英語表現はこれ!
どうせカッコいいセリフを言うなら、カッコよく言いたいですよねw
「困ったときはお互い様」のイチオシ英語表現は、
You would do the same for me.
ユー ウッド ドゥ ザ セイム フォー ミー
です。
例文
Tom: Thank you so much for your help at the party today.
サンキュー ソー マッチ フォー ユア ヘルプ アト ザ パーティー トゥデイ
今日はパーティーで手伝ってくれて本当にありがとう。
Lucy: No problem. You would do the same for me.
ノー プラブレム。ユー ウッド ドゥ ザ セイム フォー ミー
どういたしまして。困ったときはお互いさま。
「You would do the same for me」は、直訳すると、「あなたも(You would)」「同じことを(the same)」「私に(me)」「してくれるでしょう(do)」になります。
なんてにくい表現なんでしょう!笑
ちょっと文法解説をすると、この表現は「would」を使った仮定法で、「私が困っていたら(If I were in trouble)」という仮定の副詞節が省略された表現になっています。
完全な文章は、
If I were in trouble, you would do the same for me.
イフ アイ ワー イン トゥラブル ユー ウッド ドゥ ザ セイム フォー ミー
(直訳)私が困っていたら、あなたも私に同じことをしてくれたでしょう。
となります。
英語ではこのように、仮定法の副詞節の部分が省略された文章がよく使われます。
助けて上げた相手からお礼を言われたときに、「You would do the same for me! (困ったときはお互い様!)」とさらっと言えたらカッコイイですよね^^
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今後、取り上げて欲しい表現がありましたら、お問合せフォームからぜひお送りくださいね。