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英語で言うと?

英語のビジネスメールでも使える「頑張って」「頑張ります」

 

今回は、英会話でもビジネスでも使える、ネイティブが使っているカッコイイ「頑張って!」「頑張ります!」の言い方についてご紹介します。

“Do your best!”は英語で「頑張って!」の意味じゃない?!

 

日本人が中学校や高校の英語の授業で習う「頑張って!」の英語の典型といえば、「Do your best!」ドゥー スト)(※太字のところにアクセントがきます)ではないでしょうか?

 

私も「Do your best!」を習ったときに、「なんだ、英語でも『頑張って!』って応援するときの言い方がちゃんとあるんじゃん」って思いました。

 

でも、これはあまりネイティブには使われていませんし、もちろん、ビジネスの場面でも、あまり使われることはありません。

 

なぜだと思いますか?




「Do your best!」を、よーーーーーく見てください。

 

「Do your best」は、直訳すると、「あなたの(your)」「最善を(best)」「尽くしなさい(do)」という意味です。

 

「Do your best」は、動詞「do」から始まっている文章なので、いわゆる「命令文」という、相手に「命令」するときの表現になっているんです。

 

つまり、「Do your best!」がしっくりくる場面といえば、バスケのコーチが試合前、チームのみんなに向かってかけるときに「しっかりやってこい!」といって送り出すみたいな、ちょっぴり上から目線のニュアンスになるんです。

 

間違っても、商談前の上司や同僚に、良かれと思ってかける言葉じゃないのがお分かりいただけましたか?笑

 

英語で「頑張って!」は「Good luck!」(グッド ラック)

 






日本人が中学校や高校で習う「頑張って!」が「Do your best」なのは、「頑張る」イコール「根性論」みたいな考えを、とてもよく反映している例だなぁ~と思います。

 

ネイティブが「頑張って!」と声をかけるときは、「あなたの幸運を祈っています」という意味の「Good luck」を使います。

 

「luck」ックは、「運」という意味の名詞です。「good」ッド)は、「良い、素晴らしい」という意味の形容詞です。

 

初めてこの表現を知ったときは、日本人と違ってステキな表現をするなぁ~と思いました笑

 

「~を頑張って」というときには、前置詞「with」を使います。

 

例文

Good luck with your math test tomorrow!

明日の数学のテスト頑張ってね

 

【実践編】「お仕事頑張ってね!」を英語でいうと?

 






朝、仕事に出かけるパパや彼氏に明るく「お仕事頑張ってね!」と英語で声をかけるときの表現をご紹介します。

 

「Good luck」を使った場合の「お仕事頑張ってね」

 

Good luck with your work today!

今日お仕事がうまくいくように祈っています。

 

Good luck at work today!

今日職場でうまくいくように祈っています。

 

「with your work」を使った表現は、「あなたの(your work)」「仕事(work)」を頑張ってという表現になります。これは、パパや彼氏が職場で実際に行う仕事を意味しています。

 

一方、「at work」の「work」は、行う作業としての仕事ではなく、「仕事をする場所」、つまり「職場」を意味しています。このため、前置詞は場所をあらわす「at」になります。

 

「good luck」と並んで、「お仕事頑張ってね」としてよく使われる表現としては、「~を楽しむ」という意味の他動詞「enjoy」(インジョイ)を使ったものがあります。

 

「Enjoy」を使った場合の「お仕事頑張ってね」

 

Enjoy your work today!

今日お仕事楽しんできてね

 

【応用編】ビジネスメールで使える丁寧な「頑張って」

 

職場の上司や同僚が大切なプレゼンを控えているときに、「頑張って」と声をかけるときは、単に、

 

Good luck with your presentation today!

今日のプレゼン頑張ってくださいね

 

と声をかけるので大丈夫かと思います。

 

ビジネスメールで使うときは、「good luck」の前に「We wish you」をつけて完全な文章で表現するだけで、丁寧な印象になります。

 

例文

We wish you good luck with your presentation today.

本日のプレゼンでの幸運をお祈り申し上げます

 

主語は「We」ではなく、「I」でも大丈夫です。

 

職場などで使うときは、「みんなで」頑張れと思っている感じを出すことが多いので「We」を使うほうが一般的かと思います。



英語で「頑張って」のイチオシ表現は「Fingers crossed」

 

 

英語で「頑張って!」というときは、「Do your best」ではなく、「Good luck」のほうが正解というお話しをしましたが、カッコイイ表現、「Fingers crossed」フィンガーズ クロッスト)をご紹介します。

 

「Fingers crossed」は、直訳すると、「交差させている(crossed)」「指(fingers)」という意味です。

 

「指を交差させている」状態とは、実際には、人差し指と中指を交差させて十字架のような形にすることをいいます。これは、「願い事が叶いますように」という願掛けのときに使われるジェスチャーです。

 

使い方は、「cross fingers」「fingers crossed」の2通りあります。

 

どちらも、ビジネスメールでも使えるとても便利な表現なので、ぜひ、この機会に覚えて使ってみてくださいね!

 

Cross my fingers(幸運を祈ります)

 

まずは、例文から見てみましょう。

 

Tom:  I have a job interview tomorrow.

明日仕事の面接があるんだ。

Lucy:  I will cross my fingers for you.

幸運を祈ってるわ。

Tom:  Thank you.

ありがとう。

 

「I will cross my fingers for you」は、直訳すると、「私は(I)」「あなたのために(for you)」「私の指を(my fingers)」「交差します(will cross)」となります。

 

「cross」(クス)は、「~を交差する」という意味の他動詞で、「my fingers」が目的語になっています。

I will cross my fingers for you.
品詞 名詞 動詞 名詞 前置詞+名詞
構文 主語 動詞 目的語 副詞句

 

「I will cross my fingers for you」は、「主語」+「動詞」の第3文型です。



My fingers crossed(幸運を祈ります)

 

こちらも、例文から見てみましょう。

 

Tom:  I have a job interview tomorrow.

明日仕事の面接があるんだ。

Lucy:  I will keep my fingers crossed for you.

幸運を祈ってるわ。

Tom:  Thank you.

ありがとう。

 

「cross fingers」も、「fingers crossed」も表現が違うだけで、意味は同じです。

 

どのように表現が違うかというと、「cross fingers」は、「指を交差する」という表現なのに対し、「fingers crossed」は、「crossed」という過去分詞を使って、「指を交差させる」という受動態の表現になっています。

 

I will keep my fingers crossed for you.
品詞 名詞 動詞 名詞 過去分詞(形容詞) 前置詞+名詞
構文 主語 動詞 目的語 補語 副詞句
和訳 私は あなたのために 私の指を 交差させた ままにする。

 

「私の指(my fingers)」が「交差させられている(crossed)」ので、「my fingers」と「crossed」はイコールの関係です。

 

「I will keep my fingers crossed for you」は、「主語」+「動詞」+「目的語」+「補語」の第5文型です。

 

※構文について詳しく知りたい場合は、こちらも合わせてお読みください。

 

「cross fingers」「fingers crossed」は、実は、構文が違っているだけなのが、お分かりいただけましたか?なので、意味や使い方は同じです。

 

強いていえば、受動態を使っている点で、「fingers crossed」のほうが、「cross fingers」よりも、少し丁寧な印象になります。

 

上の例文では、「~(人・物)を~の状態にしておく」という意味の他動詞「keep」を使っていますが、「~させる」という意味の他動詞「have」を使うこともあります。意味や使い方は同じです。

 

強いて違いを上げると、「keep fingers crossed」は、「~の状態にしておく」という動詞「keep」を使っているので、相手が成功するまでずっと幸運を祈っている感じです。

 

英会話で単に、「頑張って!」というときには、「Good luck!」と声をかけるノリで、「Fingers crossed for you!」とだけ言うこともできます。

 

英語のビジネスメールでも使える「頑張ります!」






「頑張って!」と相手に声をかけるときに「do one’s (your) best」という表現を使うのは、命令文なのであまりオススメではないことはお話ししました。

 

でも、自分が頑張るときには使って全然大丈夫です笑

 

英会話でも、ビジネスメールでも使える「頑張ります!」の表現をあわせて、いくつかご紹介します。

 

I will do my best(頑張ります)

 

英会話でも、ビジネスでも使える、英語で「頑張ります!」というときの一番無難な表現は、やはり、「I will do my best」ではないでしょうか。

 

例文

上司:  Good luck with your presentation today.

今日のプレゼン頑張れよ。

部下: I will do my very best.

できる限り頑張ります

 

例文

We will do our very best to win the final.

決勝戦で勝てるようにできる限り頑張ります

 

例文のように、「best」の前に、「まさに」という意味の形容詞「very」をつけて言うと、「できる限り」というニュアンスが加わって、より頑張る意気込み感がでるかと思います。

 

I will work hard(一生懸命頑張ります)

 

「work」ワーク)は、「作業する、取り組む」という意味の自動詞で、「hard」ード)は、「一生懸命に」という意味の「副詞」です。

 

「I will work hard」は、直訳すると、「私は(I)」「一生懸命に(hard)」「取り組みます(will work)」という意味で、「頑張ります」という意味でよく使われます。

 

「~できるように頑張ります」というときは、「work hard」のうしろに、不定詞(to+動詞の原形)を使います。

 

例文

I will work hard to pass the exam.

試験に合格できるように一生懸命頑張りま

 

「~を頑張ります」というときには、前置詞「on」を使います。

 

例文

We will work hard on the project to get it done by the deadline.

プロジェクトを納期までに終わらせられるように一生懸命頑張ります

 

I will make my best effort(自分にできる最高の努力をします)

 

「I will make my best effort」は、「I will do my best」や「I will work hard」よりも少しかしこまった言い方になります。

 

「make effort」(イク ファト)は、「努力する」という意味の動詞句です。

 

「努力」と言う意味の「effort」の前に、「私の最高の(my best)」という形容詞をつけて、「自分にできる最高の努力」という意味になります。

 

例文

We will make our best effort to complete the project by the deadline.

プロジェクトを納期までに完成させられるようにできる限りの努力をいたします

 

いかがでしたか?

 

英語で「頑張って!」と声をかけたり、「頑張ります!」と英語でいうときの表現は調べるとたくさん紹介されていますが、ビジネスでも使える表現で、実際に使えるのは、ここでご紹介した表現で十分だと思います。

 

以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

今後、取り上げて欲しい表現等がありましたら、お問合せフォームからぜひお送りくださいね。