受験生必見!「made of」と「made from」の違いと簡単に覚えられる覚え方のコツから、「made with」「made by」「made into」の違いまで、「be made+前置詞」について解説します。
made of と made from の違いと覚え方のコツ
覚え方のコツはこれ!
見て材料がわかるとき ⇒ 見て分かるから「of」でいい
見て材料がわからないとき ⇒ 見て分からないからちゃんと「from」
「be made of~」(メイド オブ)も「be made from~」(メイド フラム)も、「~からできている、作られている」という意味です。
少し文法的な解説をしておくと、この「made」は過去分詞で、「be+過去分詞」なので、「~される」という受け身(受動態(じゅどうたい))です。
「~で作られている、~からできている」と英語で表現するときに、「made」のうしろに「of」を使うのか、「from」を使うのかは、その物ができている「材料」によって違ってきます。
made of (~でできている)
覚え方のコツはこれ! ⇒ 見て材料が分かるなら「of」でOK!
「(A)は材料(B)で作られている」と英語で表現するときに、「of」と「from」のどちらを使うかどうしても覚えられなくて悩んでいませんか?
(A)が材料(B)でできていることが見て分かる場合、つまり、材料の成分や性質が変化することなく原形をとどめている場合には、わざわざ、「from」を使って「~から」できているよ、といわなくても、見れば分かるので「of」でいいと覚えるのがオススメです。
例文
This table is made of wood.
ジス テイブル イズ メイド オブ ウッド
このテーブルは木でできている。
「テーブル」を見れば「木」でできていると分かるので「of」
This bag is made of leather.
ジス バッグ イズ メイド オブ レザー
このバッグは皮でできている。
「バッグ」を見れば「皮」でできていると分かるので「of」
This knife is made of silver.
ジス ナイフ イズ メイド オブ シルバー
このナイフは銀でできている。
「ナイフ」を見れば「銀」でできていると分かるので「of」
This plate is made of plastic.
ジス プレイト イズ メイド オブ プラスティック
このお皿はプラスチックでできている。
「皿」を見れば「プラスチック」でできていると分かるので「of」
made from(~から作られている)
覚え方のコツはこれ! ⇒ 見て材料が分からないなら「from」
「(A)は材料(B)で作られている」と英語で表現するときに、(A)が材料(B)でできていることが見て分からない場合、つまり、材料の成分や性質が変化してしまい原形をとどめていない場合には、ちゃんと「from」を使って「~から」できているよ、と教えてあげると覚えるのがオススメです。
例文
Paper is made from wood.
ペイパー イズ メイド フラム ウッド
紙は木から作られている。
「紙」を見ても「木」から作られているとは分からないので「from」
Butter is made from milk.
バター イズ メイド フラム ミルク
バターは牛乳から作られている。
「バター」を見ても「牛乳」から作られているとは分からないので「from」
Wine is made from grapes.
ワイン イズ メイド フラム グレイプス
ワインはぶどうから作られている。
「ワイン」を見ても「ぶどう」から作られているとは分からないので「from」
Bread is made from flour.
ブレッド イズ メイド フラム フラワー
パンは小麦粉から作られている。
「パン」を見ても「小麦粉」から作られているとは分からないので「from」
made with(~で作られている)の覚え方
覚え方のコツはこれ!⇒ 料理の材料(原料)と道具は「with」
「made of」「made from」のほかに、「~で作られている」という意味でよく使われる英語表現に「made with」(メイド ウィズ)というのがあります。
「made with」は、複数の料理の材料(原料)や、作るのに使った道具をいうときに使います。料理の材料のときは、「made from」と置き換えることができます。
「with」(ウィズ)には、「~を使って」という意味があるので、「made with」は「made using」という意味で使われます。
例文
Pancake is made with flour, egg and water.
パンケイク イズ メイド ウィズ フラワー エッグ アンド ウォーター
パンケーキは小麦粉、卵と水で(を使って)作られている。
「小麦粉、卵と水」は「パンケーキ」の材料なので「with」
Beer is made with malt and hops.
ビア イズ メイド ウィズ モルト アンド ホップス
ビールはモルトとホップで(を使って)造られている。
「モルトとホップ」は「ビール」の原料なので「with」
French fries are made with this fryer.
フレンチ フライズ アー メイド ウィズ ジス フライヤー
フレンチフライはこのフライヤーで(を使って)作られている。
「フライヤー」は「フレンチフライ」を作るときに使う道具なので「with」
made by(~(人・会社)によって作られた)
覚え方のコツはこれ!⇒ 作った人や製造会社をあらわすときは「by」
「made by」(メイド バイ)の前置詞「by」は、受動態にしたときに、「~によって」を表す「by+主語」の「by」になります。
つまり、「made by」の「by」は作り手や製造会社を表すときに使います。
例文
The tea and scones were made by our grandma.
ザ ティー アンド スコーンズ ワー メイド バイ アワ グランマ
紅茶とスコーンは祖母が作った(によって作られた)。
「紅茶とスコーン」の作り手が「祖母」なので「by」
VAIO is made by Sony.
バイオ イズ メイド バイ ソニー
VAIOはソニーが製造している(によって製造されている)。
「VAIO」の製造会社が「ソニー」なので「by」
Ebisu beer is made by Sapporo.
エビス ビア イズ メイド バイ サッポロ
エビスビールはサッポロが製造している(によって製造されている)。
「エビスビール」の製造会社が「サッポロ」なので「by」
made into(~(材料)が~になる)
覚え方のコツはこれ! ⇒ 主語が材料で目的語が完成品のときは「into」
「made into」(メイド イントゥ)は、材料が主語にきて、「材料が~になる」ということを英語で表現するときに使われる表現です。
made into は made of と made from に書き換えができる!
「made into」は、先に解説した「made of」と「made from」とは、主語と目的語が反対の関係になっているので、「made into」を使った文章は「made of」や「made from」を使った文章に書き換えることができます。
「made into」から書き換えるときに、「made of」になるのか、「made from」になるのかは、先に解説したとおり、見て材料が分かれば「made of」、見ても材料が分からなければ「made from」というように、材料によって決まります。
先に「made of」と「made from」のところでご紹介した例文を、「made into」を使って書き換えしてみましょう。
made of からmade intoに書き換え
例文
This table is made of wood.
⇒ Wood is made into this table.
木はこのテーブルになる。
This bag is made of leather.
⇒ Leather is made into this bag.
皮はこのバッグになる。
This knife is made of silver.
⇒ Silver is made into this knife.
銀はこのナイフになる。
This plate is made of plastic.
⇒ Plastic is made into this plate.
プラスチックはこのお皿になる。
made fromからmade intoに書き換え
例文
Paper is made from wood.
⇒ Wood is made into paper.
木は紙になる。
Butter is made from milk.
⇒ Milk is made into butter.
牛乳はバターになる。
Wine is made from grapes.
⇒ Grapes are made into wine.
ぶどうはワインになる。
Bread is made from flour.
⇒ Flour is made into bread.
小麦粉はパンになる。
いかがでしたか?
「made」と使う前置詞は、
- 見て材料が分かれば「of」でOK!
- 見ても材料が分からなければ「~から」できているとちゃんと教えるために「from」
- 料理の材料や作るときの道具をあらわすときは「with」
- 作り手や製造会社をあらわすときは「by」
- 材料が主語にきて別のものになるときは「into」
と覚えましょうね。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今後、取り上げて欲しい表現がありましたら、お問合せフォームからぜひお送りくださいね。