「確認してください」「ご確認をお願いします」といった確認をお願いするときに便利な英語表現をご紹介します。ビジネスメールでもすぐに使える丁寧な「確認してください」の英語表現についてもあわせてご紹介します。
「確認してください」を英語で
使うのはこれ!
Please confirm
(プリーズ コンファーム)
「confirm」(コンファーム)(※太字のところにアクセントがきます)は、「~(が正しいこと)を確かめる」「~(が正しいこと)を確認する」という意味の他動詞(※目的語を必要とする動詞)です。
他動詞なので、文法的には、「confirm」のうしろに目的語となる名詞が必要ですが、日常の英会話でも、ビジネスメールをはじめとするビジネス上のやり取りでも、「Please confirm」という形でとてもよく使われます。
使い方は、2通りあります。①「confirm」のうしろに接続詞「that」をもってきて、確認が必要なことを文章でそのまま続ける使い方と、②確認が必要なことをあらかじめ述べて、そのうえで「Please confirm」と続けて「確認してください」と述べる使いかたです。
接続詞「that」は省略することができるので、省略された表現が使われることもよくあります。
「確認してください」の英語の例文
接続詞thatを使った使い方
Please confirm and let us know (that) how many people will be atteding the conference.
プリーズ コンファーム アンド レット アス ノウ(ザット)ハウ メニー ピープル ウィル ビー アテンディング ザ カンファレンス
会議の出席人数を確認して教えてください。
Please confirmだけ使った使い方
We need to know how many people will be attending the conference.
ウィー ニード トゥ ノウ ハウ メニー ピープル ウィル ビー アテンディング ザ カンファレンス
会議の出席人数を知る必要があります。
Please confirm.
プリーズ コンファーム
確認してください。
丁寧な「お願い」と「依頼」の英語表現のところで解説しましたが、上の例文は丁寧さでいうとかなり「低い」英語表現です。
「Please」がついていますが、動詞ではじまる命令文なので、かなりぶっきらぼうな表現になります。このままではビジネスメールや目上の人には使えないちょっと失礼な表現です。
丁寧な英語表現についても知りたい場合は、「お願い」と「依頼」の記事も、ぜひ、あわせてお読みくださいね。
「確認してください」を丁寧な英語で
使うのはこれ!
Could you please kindly confirm?
(クッ ジュー プリーズ カインドリー コンファーム)
I would appreciate it if you could kindly confirm
(アイ ウッド アプリーシエイトゥ イット イフ ユー クッド カインドリー コンファーム)
日本語の「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」にあたる丁寧な「確認してください」の英語表現は、「confirm」の前に、「Could you please~?」(クッ ジュー プリーズ)をつけた表現があります。
「Could you please~?」の表現の丁寧さは「中」になります。
「please」のあとに、「どうか」「親切に」という意味の副詞「kindly」(カインドリー)を入れると、少し丁寧になります。
より丁寧な表現としては、日本語の「~していただけると幸いです」にあたる「I would appreciate it if you could~」(アイ ウッド アプリーシエイトゥ イット イフ ユー クッド カインドリー コンファーム)を使った表現です。
「appreciate」(アプリーシエイトゥ)は、「感謝する」という意味の他動詞です。忘れがちですが、他動詞なので目的語の「it」が後ろに続きます。
「would appreciate it」で、「if」以下のことをしていただけると「幸いです」という意味になります。
「if」以下のことはまだしてもらっていないので、「してもらえたら」という仮定法が使われているので、助動詞が「can」の過去形の「could」になっていて、「appreciate」の前に「would」がついています。
英語では、仮定法を使った婉曲的なお願いの仕方が丁寧な表現とされています。
なので、「Can you please confirm?」よりも、「Could you please confirm?」のほうがより丁寧な表現になります。
「appreciate」と同じ意味の「grateful」を使った表現もとてもよく使われます。
「appreciate」と「grateful」を使った表現の丁寧さは「高」になります。
丁寧な「確認してください」の英語の例文
Could you please kindly confirm and let us know when it would be most suitable for you to have a meeting with us?
クッ ジュー プリーズ カインドリー コンファーム アンド レット アス ノウ ホウェン イット ウッド ビー モースト スータブル フォー ユー トゥ ハブ ア ミーティング ウィズ アス
弊社との会議をするにあたり、一番ご都合のいい日をご確認のうえご連絡いただけますでしょうか。
We would appreciate it if you could kindly confirm and let us know when it would be most suitable for you to have a meeting with us.
ウィー ウッド アプリーシエイトゥ イット イフ ユー クッド カインドリー コンファーム アンド レット アス ノウ ホウェン イット ウッド ビー モースト スータブル フォー ユー トゥ ハブ ア ミーティング ウィズ アス
弊社との会議をするにあたり、一番ご都合のいい日をご確認のうえご連絡いただけますと幸いです。
★ワンポイントレッスン★
上の丁寧な例文では、「Could you please~?」と過去形を使っているので、when以下の文中の助動詞も「will」→「would」に変わります。
We would be grateful if you could kindly let us know how many people would be attending the conference.
ウィー ウッド ビー グレイトフル イフ ユー クッド カインドリー レット アス ノウ ハウ メニー ピープル ウィル ビー アテンディング ザ カンファレンス
会議の出席人数をお教えいただけますと幸いです。
Kindly please confirm.
カインドリー プリーズ コンファーム
ご確認よろしくお願いいたします。
「下記、ご確認をお願いします」を英語で
使うのはこれ!
Please confirm the following
(プリーズ コンファーム ザ ファラウィング)
日本語の「下記」にあたるのは、「the following」(ザ ファラウィング)になります。
「following」の前には忘れずに、必ず「the」をつけてください。
「following」は、「~のあとに続く」という意味の他動詞「follow」の現在分詞(※動詞+ingの形)です。
覚えているかもしれませんが念のためにお伝えすると、現在分詞と過去分詞は、どちらも形容詞の働きがあります。
おそらく高校の英語の授業でやったので覚えているかもしれませんが、「the+形容詞」で「~(形容詞)の人々(物)」という意味になります。
形容詞の前に「the」があってはじめて、「~(形容詞)の人(物)」という意味になるので「the」は忘れずに、必ずつけるようにしましょう。
「the+形容詞」は、通常、複数形のあつかいになります。
例
the rich ⇒ 金持ち(の人々)
the dead ⇒ 死者(死んでいる人々)
the following ⇒ 下記(下記の事項)
「the following」だけで「下記」という意味になります。
「the following」のあとに、「事柄」という意味の名詞「items」(アイタムズ)や「情報」という意味の名詞「information」(インファメイション)をつけることも、もちろん可能です。
例
the following items ⇒ 下記の事項
the following information ⇒ 下記の情報
the following(下記)を使ったメールの書き方
「the following」の使い方は、後ろにコロン「:」を使って、確認したい事項を箇条書きにします。
箇条書きの各項目のうしろにはセミコロン「;」をつけます。
最後から2番目の項目のセミコロンのあとには「and」をつけます。
箇条書きの最後の項目の最後にはピリオドをつけます。
the following(下記)の使い方例
Kindly please confirm and let us know the following:
1) the date and time of the seminar;
2) the timetable of the seminar; and
3) the number of the attendees.
下記についてご確認のうえお教えください。
1)セミナー日時
2)セミナーのスケジュール
3)出席人数
the following(下記)の使い方例(丁寧)
丁寧な英語表現にする場合には、「confirm」の前に、「Could you please~?」や「I would appreciate it if you could~」をつけます。
I would appreciate it if you could kindly confirm the following:
a) the seminar will start at 6pm on Wednesday, March 21, 2018;
b) my section will start from 6:45pm; and
c) I should arrive at the venue by 6:30pm.
下記についてご確認いただけますと幸いです。
1)セミナー開始時刻は2018年3月21日午後6時
2)当方の担当セクション開始時刻は午後6時45分から
3)当方の会場入りは午後6時30分まで
「上記、ご確認をお願いします」を英語で
使うのはこれ!
Please confirm the above
(プリーズ コンファーム ジ アバブ)
日本語の「上記」にあたるのは、「the above」(ジ アバブ)になります。
「above」は、「上記の」「前述の」という意味の形容詞です。
「the+形容詞」で「~(形容詞)の人(物)」となるので、「the above」で「上記」という意味になります。
「the above」の使い方は特にありません。つらつらと確認をお願いした事項を先に述べて、「Please confirm the above」と最後につければいいだけです。
「上記ご確認お願いします」の英語の例文
Please confirm the above and let us know if you have any questions.
プリーズ コンファーム ジ アバブ アンド レット アス ノウ イフ ユー ハブ エニー クウェスチョン
上記をご確認のうえご質問がございましたら、ご連絡ください。
丁寧な英語表現にするときは、「confirm」の前に、「Could you please~?」や「I would appreciate it if you could~」をつけます。
「添付資料(添付ファイル)を確認してください」を英語で
使うのはこれ!
Please find attached
(プリーズ ファインド アタッチトゥ)
Please find attached the document
(プリーズ ファインド アタッチトゥ ザ ダキュメント)
「Attached please find the document」
(アタッチトゥ プリーズ ファインド ザ ダキュメント)
「attached」(アタッチトゥ)は、「~を取り付ける」「~を添付する」という意味の他動詞「attach」の過去分詞です。
「添付ファイルをご確認ください」の英語表現
ビジネスメールなどでよく使われる「添付ファイルをご確認ください」の英語表現は、以下の2通りです。
- Attached please find the file
(アタッチトゥ プリーズ ファインド ザ ファイル)
- Please find attached the file
(プリーズ ファインド アタッチトゥ ザ ファイル)
構文の知識があるあなたは、上の表現を見てあれ?と思われましたよね。
上の表現は、日常的にビジネスでもよく使われている表現ですが、ちょっと文法的には説明がつかない表現です。
実は、「Please find attached the file」の構文は、第5文型「主語+動詞+目的語+形容詞」ですが、「形容詞」と「目的語」が倒置表現になっています。
第5文型についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ、あわせてお読みくださいね。
倒置表現は、強調したいものを前に持ってくることで強調する表現方法のひとつです。
「Please find attached the file」も、相手に分かりやすいように、「attached」を先に持ってきて、「添付がありますよ」「添付されていますよ」ということを先に述べるために倒置が行われた表現です。
「Please find attached the file」を構文にわけると次のようになります。
Please | find | attached | the file. | |
品詞 | 副詞 | 動詞 | 過去分詞(形容詞) | 冠詞+名詞 |
構文 | 副詞 | 動詞 | 形容詞 | 目的語 |
直訳 | ファイルが | 添付されているのを | 見つけて | ください。 |
上の構文を見ていただくとお分かりの通り、上の例文の構文の構成は「(主語)+動詞+形容詞+目的語」となっていて、強調したい「attached」が目的語の「the file」の前にきて倒置することで強調されています。
「Attached please find the file」は、同じく倒置で、「attached」を文章のはじめにもってきた表現です。
このため、倒置をつかっていない、通常の第5文型の表現「Please find the file attached」は使われていません。実際使われているのを見たことがありません。
「attached」を「file」を修飾する形容詞として使った表現「Please find the attached file」も文法的には間違いではありませんが、ネイティブには使われていない表現なのでおすすめしません。
「添付をご確認ください」という意味で、単に「Please find attached」とだけ述べる場合もあります。
ただ、ビジネスメールでは、何を添付したか明記しておくほうが後々問題にならないので、何を添付したか明記しておくことをおすすめします。
また、社内のやり取りなどでは、「Please find attached」の略語「PFA」を使って、「PFA the screenshot」といった使い方もされます。
「添付ファイルをご確認ください」の英語の例文
Attached for your reference please find the file you requested at the meeting earlier today.
アタッチトゥ フォー ユア レファレンス プリーズ アインド アタッチトゥ ザ ファイル ユー リクエステッド アット ザ ミーティング アーリア― トゥデイ
ご参考までに、本日の先ほどの会議でご依頼いただいたファイルを添付いたしますので、ご確認よろしくお願いいたします。
「添付資料を確認してください」の丁寧な英語表現はありません。
「I would appreciate it if you could kindly find the attached document」と言えなくもないですが、使われているのを見たことがありません。
「添付のご確認をお願いします」は、「Please find attached~」や「Attached please find~」の2つ覚えておけば十分です。
「要確認」を英語の略語でいうと?
使う略語はこれ!
「TBC」
確認が必要な事項について「要確認」という表現は日本語でもよくしますが、「要確認」は英語では、「To be confirmed」(トゥ ビー コンファームド)といいます。
「To be confirmed」の略語「TBC」は、予定表やスケジュール表など、書くスペースが限られている場合などによく使われます。
「TBC」と同じくとてもよく使われる表現に「TBA」というのがあります。
「TBA」は「To be announced」の略語で、これから確定される「未確定事項」のことで、これから公表されたり通知されたりする予定の事項のことです。
「TBC」と「TBA」はとてもよく使うので、あわせて覚えておくと役に立つと思います。
「要確認」「追って連絡」を使った英語の例文
The title of the article: TBA
記事のタイトル 追って通知
The first edition to be issued on March 20: TBC
第一版の発売は3月20日 要確認
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!!